安い物件には、それなりの理由があります。その理由の一つに、「心理的瑕疵物件(しんりてきかし)」、いわゆる「事故物件」というのがあります。物件広告の備考欄に「告知事項あり」と記載されていることがあります。
これが事故物件であるサインです。
最近遭遇した事故物件は、前所有者が2017年9月にお風呂場で自殺したというものでした。
価格は2,780万円、広さは約75平米。
同時期に同マンション内で売りに出ていた他の住戸が4,600万円。4,600万円の物件の方がやや広く、方位は反対方向を向いていました。
条件を揃えるため、事故物件の平米単価を、4,600万円の物件の広さで割戻してみたところ、約3,100万円となりました。
さらに、このマンションの場合、バルコニーの方位によって眺望に差があり、これまでの取引相場にも差がでていたため、その分の補正を行うと、事故物件は3,200~3,300万円相当の値付けをしているという結果がでました。つまり、事故物件と、そうではない物件とでは、約1,400万円程度の差がついているということになります。